🌍 世界マラソンメジャーズ（WMM）完全ガイド

ランナーなら誰もが憧れる「ワールドマラソンメジャーズ」。世界最高峰のマラソン大会シリーズについて、最新情報をまとめました！
  目次
    
    📌 ワールドマラソンメジャーズとは
🌟 7つのメジャーマラソン（2025年版）🎉 最新ニュース！
1. 🇯🇵 東京マラソン
2. 🇺🇸 ボストンマラソン
3. 🇬🇧 ロンドンマラソン
4. 🇩🇪 ベルリンマラソン
5. 🇺🇸 シカゴマラソン
6. 🇺🇸 ニューヨークシティマラソン
7. 🇦🇺 シドニーマラソン ⭐NEW!
⭐ Six Star Finisher（シックススターフィニッシャー）とは？🏅 特典
📊 達成者数の推移と国別データ全世界の達成者数（2019年〜2025年）
国別ランキング（2025年4月、上位5カ国）
🎯 シドニー追加でどうなる？メダルの行方📢 公式発表による今後の展開
🌟 キプチョゲ選手もSix Star達成！キプチョゲ選手の輝かしい経歴
💭 かつての偉業が、今では「メジャー」な目標に📈 なぜSSF達成者が増えたのか？
🎯 SSFを達成するための現実的なアプローチ1️⃣ エントリー戦略：3つの方法を使い分ける🎲 抽選（Lottery）
🏃 資格タイム（Qualifying Time）
✈️ ツアー会社経由（最もおすすめ！）
🎗️ チャリティ枠
2️⃣ 走る順番の戦略🗾 東京から始めるのが鉄則
📅 年間スケジュールの組み立て方
3️⃣ 費用の現実と工面方法💰 1大会あたりの概算費用
💡 費用を抑えるコツ
4️⃣ 年間スケジュール管理のコツ
5️⃣ 裏技＆優先エントリー制度🎁 Road to the Majors
📱 Global Run Clubアプリ
🏃‍♀️ Run As Oneプログラム（東京）
💭 まとめ：あなたも目指してみませんか？🌟 SSF達成への第一歩
    
  

📌 ワールドマラソンメジャーズとは
2006年に世界の主要マラソン大会をポイント制で行う陸上競技シリーズとして始まったワールドマラソンメジャーズ（World Marathon Majors、略称：WMM）。2015年からアボット・ラボラトリーズがタイトルスポンサーとなり、アボット・ワールドマラソンメジャーズ（Abbott WMM）と呼ばれています。
毎年800以上のマラソン大会が世界中で開催される中、この称号を得ているのはわずか7大会のみ。それが今回ご紹介するメジャーマラソンです！
🌟 7つのメジャーマラソン（2025年版）
🎉 最新ニュース！
2024年11月、シドニーマラソンが7番目のレースとして追加され、南半球で初めてのWMM大会となりました。2025年8月31日に初のWMM大会としてのシドニーマラソンが開催されます。
1. 🇯🇵 東京マラソン
開催時期：2月〜3月
WMM加入：2013年（日本初！）
特徴：超高層ビル、神社仏閣、最先端ショップが混在する東京の多彩な表情を42.195kmで体験できる
コース：4つの往復区間があり、反対方向のランナーと並走できる独特の体験
2. 🇺🇸 ボストンマラソン
開催時期：4月
歴史：世界最古のマラソン大会として知られる「THE MARATHON」
特徴：ほとんどが資格タイム制で、他の大会よりも参加ハードルが高い
魅力：伝統と格式を誇る最も尊敬されるマラソン
3. 🇬🇧 ロンドンマラソン
開催時期：4月
コース：平坦で速いタイムが出やすい
世界記録：2024年4月、ペレス・ジェプチルチルが女子専用マラソンの世界記録2:16:16を樹立
4. 🇩🇪 ベルリンマラソン
開催時期：9月
世界記録の聖地：2022年、エリウド・キプチョゲが自身の世界記録を破る2:01:09を記録
フィニッシュ：ブランデンブルク門を通過し、ティアガルテンでフィニッシュという感動的なラスト
5. 🇺🇸 シカゴマラソン
開催時期：10月
世界最速コース：男子はケルビン・キプトゥムが2023年に2:00:35、女子はルース・チェプンゲティッチが2024年に2:09:56の世界記録を樹立
規模：毎年秋に4万人以上のランナーが参加し、170万人以上の観客が応援
6. 🇺🇸 ニューヨークシティマラソン
開催時期：11月
特徴：5つの区を駆け抜ける壮大なコース
魅力：世界最大級の市民マラソンの一つ
7. 🇦🇺 シドニーマラソン ⭐NEW!
開催時期：8月（2025年は8月31日）
特徴：南半球初のWMM大会
コース：ハーバーブリッジを眺めながら、オペラハウスでフィニッシュという絶景コース
注目：2025年が記念すべき第1回WMM大会！
⭐ Six Star Finisher（シックススターフィニッシャー）とは？
世界6大マラソンを完走したランナーは「Six Star Finisher」と呼ばれ、それぞれの完走メダルとは別にメダルと完走証が授与されます。
🏅 特典
Six Starメダル：6大会完走を証明する特別なメダル
完走証：各大会での記録が入った名前入りの「AbbottWMM Six Star完走証」
名誉の壁：WMMのEXPOで掲げられる「WALL OF FAME（名誉の壁）」に永久に名前が掲載
📊 達成者数の推移と国別データ
全世界の達成者数（2019年〜2025年）
2019年：約5,000〜6,000名（この年に約2,000名が新たに達成）
2021年10月：7,123名
2022年10月：8,067名
2024年6月：17,026名
2025年4月：22,480名（139カ国）
私が2019年にSSFを達成された時は、まだ世界で5,000〜6,000名しかいない時代でした！その後、コロナ禍で2020〜2022年は停滞しましたが、2023年以降は毎年約5,000人のペースで急増しています。
特に2023年の東京マラソンでは、コロナによる渡航制限が解除され、一大会で3,033名がSix Starを達成し、ギネス世界記録を樹立しました！（2019年東京の732名の4倍超）
2022年10月：319名
2024年6月：441名
2025年4月：526名
2019年当時と比較すると、日本人達成者も大きく増加しています。
国別ランキング（2025年4月、上位5カ国）
🇺🇸 アメリカ：約5,000名（全体の約25%、圧倒的1位）
🇬🇧 イギリス：約2,000名
🇩🇪 ドイツ：500〜1,000名
🇨🇳 中国：749名
🇯🇵 日本：526名（アジア2位）
2019年にSSFを達成した私は、まさにパイオニアの一人といっても過言ではない！？当時はまだ希少な存在でしたが、今でも世界で2万人強、日本人で500名強という狭き門です。
🎯 シドニー追加でどうなる？メダルの行方
シドニーが加わったことで、「6スターメダルはどうなるの？」という疑問が出てきますよね。
        📢 公式発表による今後の展開
Six Starメダルは継続され、当初の6マラソン（東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク）をすべて完走すれば、従来と同じSix Starメダルがもらえるとのこと。
そして、さらに大きな目標が！
南アフリカのケープタウンと中国の上海が加わり、9つの大会になった時点で新しい「Nine Star Medal（ナインスターメダル）」が登場予定です。上海マラソンは12月開催なので、最短で2027年12月に初のナインスターメダル獲得者が出現するかもしれません！
🌟 キプチョゲ選手もSix Star達成！
2024年11月3日、マラソン界のレジェンド、エリウド・キプチョゲ選手がニューヨークシティマラソンで17位（2:14:36）でフィニッシュし、ついにSix Star Finisherの称号を獲得しました！
40歳のキプチョゲ選手は、6大会の平均タイムが驚異の2:05:46という史上最速のSix Star Finisherとなりました。これは2位のジェフリー・カムウォロル選手（2:07:05平均）を大きく引き離す記録です。
キプチョゲ選手の輝かしい経歴
オリンピック金メダル2個
世界記録保持者（2022年ベルリンで2:01:09を記録）
WMM11勝
6大会中4大会で優勝
Six Starのために走ったニューヨークでは、25km地点まで先頭集団で走り、その後ペースが落ちたものの最後までリズムを保ってゴール。「僕は今、本物のマラソンランナーだ」とコメントしました。
記録更新だけでなく、すべてのメジャー大会を完走するという目標を達成したキプチョゲ選手。まさにマラソン界の「GOAT（史上最高）」の名にふさわしい偉業です！
💭 かつての偉業が、今では「メジャー」な目標に
私が2019年にニューヨークでSSFを達成した当時、世界で5,000〜6,000名しかいない、まさに「偉業」と呼ばれる難しさがありました。
しかし、2025年現在、達成者は22,480名に増加。約6年で4倍になりました。これは決して「簡単になった」わけではありませんが、より多くのランナーに開かれた目標になってきたということです。
名前の通り、World Marathon Majorsは本当に「メジャー」な存在になりつつあります。
📈 なぜSSF達成者が増えたのか？
情報のアクセス性向上：SNSやブログで体験談が共有され、ノウハウが広まった
ツアー会社の充実：確実にエントリーできる仕組みが整った
コロナ後の旅行熱の高まり：2023年以降、海外旅行への関心が急増
東京マラソンの存在：日本人にとって1つは国内で達成できる大きなアドバンテージ
🎯 SSFを達成するための現実的なアプローチ
「偉業」から「挑戦可能な目標」へ。ここでは、実際にSSFを目指すための具体的な戦略をお伝えします。
1️⃣ エントリー戦略：3つの方法を使い分ける
🎲 抽選（Lottery）
メリット：費用が最も安い（参加料のみ）
デメリット：当選確率が低い（東京10%未満、ロンドン2%未満）
おすすめ度：★★☆☆☆（運頼み）
🏃 資格タイム（Qualifying Time）
メリット：確実性が高い（特にボストン）
デメリット：厳しいタイムが必要。ボストンは標準より4分以上速くないと落選
おすすめ度：★★★☆☆（速いランナー向け）
✈️ ツアー会社経由（最もおすすめ！）
メリット：エントリー権確実、航空券・ホテル・送迎込み、日本語サポート
デメリット：費用は高め（1大会30〜50万円程度）
代表的なツアー会社：
Marathon Tours & Travel（WMM公式）
ヴィクトリーツアー（日本の専門会社）
HISスポーツ
New Creative Tours
おすすめ度：★★★★★（確実に達成したい人向け）
🎗️ チャリティ枠
メリット：確実にエントリーできる
デメリット：寄付金が高額（ボストン5,000ドル〜、ロンドンでは相当額）
おすすめ度：★★★☆☆（社会貢献もしたい人向け）
2️⃣ 走る順番の戦略
🗾 東京から始めるのが鉄則
国内開催なので費用と時間を抑えられる
慣れたコンディションで走れる
抽選倍率は高いが、Run As Oneプログラム（準エリート枠）も活用可能
📅 年間スケジュールの組み立て方
理想的な順序例：
東京（2〜3月）
ボストン/ロンドン（4月）
シドニー（8月）
ベルリン（9月）
シカゴ（10月）
ニューヨーク（11月）
ポイント：
1年に2〜3大会が現実的（費用と体力の両面で）
最短2年半〜3年で達成可能
春と秋に集中するので、夏のシドニー追加は戦略的に有利
3️⃣ 費用の現実と工面方法
💰 1大会あたりの概算費用
ツアー参加：30〜50万円（航空券・ホテル・参加料込み）
個人手配：20〜35万円（航空券・ホテル・参加料・食事など）
6大会合計：180〜300万円程度
💡 費用を抑えるコツ
早期予約割引を活用：1年前からの計画で10〜20%お得
LCCや経由便を利用：直行便より5〜10万円安い場合も
ポイントやマイルを貯める：クレカのマラソン関連特典を活用
2大会を連続で：渡航回数を減らす（例：春のボストン→ロンドン）
Airbnbなどで宿泊費を抑える：ホテルより3〜5割安い場合も
4️⃣ 年間スケジュール管理のコツ
1年前から予約：航空券もツアーも早いほど安い
仕事の調整：有給は計画的に（1大会あたり4〜5日必要）
家族の理解を得る：2〜3年計画を事前に共有
トレーニング計画：年3大会なら4ヶ月に1回のペース
5️⃣ 裏技＆優先エントリー制度
🎁 Road to the Majors
3〜4大会を完走しているランナーには、抽選の優先権が与えられる
📱 Global Run Clubアプリ
バーチャルハーフマラソンを完走すると、抽選エントリーが追加される
無料でできるので必ずやっておくべき
🏃‍♀️ Run As Oneプログラム（東京）
準エリート枠：World Athletics認定レースで基準タイムをクリアすれば優先エントリー可能
💭 まとめ：あなたも目指してみませんか？
ワールドマラソンメジャーズは、かつて「偉業」と呼ばれた世界でも限られたランナーだけが達成できる夢でした。
しかし2025年現在、情報とノウハウの共有、ツアー会社の充実、エントリー方法の多様化により、より多くのランナーに開かれた「挑戦可能な目標」になっています。
名前の通り、World Marathon Majorsは本当に「メジャー」な存在になりつつあります。
🌟 SSF達成への第一歩
まずは東京マラソンにエントリー（抽選は8月頃）
ツアー会社の資料請求（早期割引を活用）
2〜3年計画を立てる（年1〜2大会が現実的）
仲間を見つける（SNSやランニングクラブで情報交換）
2025年から7大会に拡大し、将来的には9大会へ。今こそ、Six Star（そしてNine Star！）を目指す絶好のタイミングかもしれません。
かつての「偉業」は、今では「挑戦可能な目標」になりました。
あなたはどこまで目指しますか？まずは1つ目のスターから。その先には、世界中のランナーから尊敬される「Six Star Finisher」の称号が待っています！
各大会の詳細なエントリー情報や開催日程は、公式サイトで最新情報をご確認ください。
Abbott World Marathon Majors 公式サイト
東京マラソン公式サイト